REACH規則 第21次SVHC候補3物質が公開されました
REACH規則 第21次SVHC候補のリストを掲載しています。今回のリストの特徴を解説しています。

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REACH規則 第21次SVHC候補3物質が公開されました

2019.7.29 update

 

2019.7.29  読者からの指摘により訂正しました。
 (誤)「2-メトキシメチルアセテート」→(正)「2-メトキシエチルアセテート」

 

2019年3月13日にREACH規則 第21次SVHC候補3物質が公開されました。

 

ECHA(欧州化学品庁)の文書
https://echa.europa.eu/substances-of-very-high-concern-identification

 

REACH規則 第21次SVHC候補リスト

今回候補となった物質は以下のとおりです。
2019.4.29までパブリックコンサルテーションが行われ、その後、第21次SVHCとして決定されます。

 

番号 日本語名(参考) 英語名 CAS No. 提案理由
1 2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸とその塩、その酸ハロゲン化物(各異性体およびその混合物を含む) 2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionic acid, its salts and its acyl halides (covering any of their individual isomers and combinations thereof) -

f) Equivalent level of concern having probable serious effects to environment (環境に深刻な影響を及ぼす懸念と同等レベル)

 

f) Equivalent level of concern having probable serious effects to human health (人の健康に深刻な影響を及ぼす懸念と同等レベル)

2 2-メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート 2-methoxyethyl acetate 110-49-6 c) Toxic for Reproduction(生殖毒性)
3 亜リン酸トリス(直鎖、分岐鎖4-ノニルフェニル) (TNPP)(直鎖、分岐鎖4-ノニルフェノール(4-NP)を0.1w/w%以上含有するもの) Tris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite (TNPP) with ≧ 0.1% w/w of 4-nonylphenol, branched and linear (4-NP) - f) Endocrine disrupting properties- environment (環境に対する内分泌かく乱性)

 

2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸

CAS No. 13252-13-6

 

PFOSやPFOAと同様に、フッ素系界面活性剤です。

 

化学式

 CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-COOH

 

「その塩」 
 例えば、リチウム塩  CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-COOLi

 

「酸ハロゲン化物」 
 例えば、酸塩化物   CF3-CF2-CF2-O-CF(CF3)-COCl

 

 

2-メトキシエチルアセテート

CAS No. 110-49-6

 

別名として「エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート」「メチルセルソルブアセテート」 など多数あります。セルソルブ系溶剤です。

 

化学式

 

CH3-COO-CH2-CH2-OCH3

 

 

亜リン酸トリス(4-ノニルフェニル)

CAS No. 26523-78-4

 

「亜リン酸トリス(4-ノニルフェニル)」とは「亜リン酸」に「4-ノニルフェノール」が3個エステル結合したものです。直鎖とはノニル基(C9H19)が分岐していないもの、分岐鎖とはノニル基(C9H19)が分岐しているものです。ここでは直鎖のものと分岐しているもの両方含むという意味です。

 

4-ノニルフェノールが0.1wt%以上含有するものということが条件です。

 

化学式

亜リン酸トリス(4-ノニルフェニル)

 

4-ノニルフェノール
4-ノニルフェノール

 

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