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REACH規則 第32次SVHC候補6物質が公開されました

2024.9.7 update

 

2024.9.7 読者のご指摘により、以下訂正させていただきます。
     6.(誤)Tris(4-nonylphenyl, branched) phosphite トリス(4-ノニルフェニル、分岐)ホスファイト
     (正)Tris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite トリス(4-ノニルフェニル、分岐および直鎖)ホスファイト

2024年8月30日にREACH規則 第32次SVHC候補6物質が公開されました。

 

ECHA(欧州化学品庁)の文書
https://echa.europa.eu/substances-of-very-high-concern-identification

 

 

REACH規則 第32次SVHC候補リスト

今回候補となった物質は以下のとおりです。
2024.10.14までパブリックコンサルテーションが行われ、その後、第32次SVHCとして決定されます。

番号 日本語名(参考) 英語名 CAS RN 提案理由
1 6-[(C10-C13)-アルキル-(分岐, 不飽和)-2,5-ジオキソピロリジン-1-イル]ヘキサン酸 6-[(C10-C13)-alkyl-(branched, unsaturated)-2,5-dioxopyrrolidin-1-yl]hexanoic acid 2156592-54-8 c) Toxic for Reproduction(生殖毒性)
2 O,O,O-トリフェニルホスホロチオエート O,O,O-triphenyl phosphorothioate 597-82-0 d) PBT(難分解性、生物蓄積性、有毒な物質)
3 オクタメチルトリシロキサン Octamethyltrisiloxane 107-51-7 e) vPvB(極めて難分解性で生物蓄積性が非常に高い物質)
4 パーフルアミン Perfluamine 338-83-0 e) vPvB(極めて難分解性で生物蓄積性が非常に高い物質)
5 トリフェニルチオホスフェートとそのtert-ブチル化フェニル誘導体の反応生成物 Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivatives 192268-65-8 d) PBT(難分解性、生物蓄積性、有毒な物質)
6 トリス(4-ノニルフェニル、分岐および直鎖)ホスファイト Tris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite - f) Endocrine disrupting properties- environment (環境に対する内分泌かく乱性)

 

詳細

今回のSVHC候補は
リン系化合物3物質群、シロキサン系1物質 、フッ素系1物質、その他1物質といったところでしょうか。
物質名から化学式をイメージしにくかったため、ECHAの資料から抜粋しました。

 

1.6-[(C10-C13)-アルキル-(分岐, 不飽和)-2,5-ジオキソピロリジン-1-イル]ヘキサン酸
 6-[(C10-C13)-alkyl-(branched, unsaturated)-2,5-dioxopyrrolidin-1-yl]hexanoic acid

 

 

2.O,O,O-トリフェニルホスホロチオエート O,O,O-triphenyl phosphorothioate

 

3.オクタメチルトリシロキサン Octamethyltrisiloxane

 

4.パーフルアミン Perfluamine
NITE-CHRIPによると、トリス(ペルフルオロプロピル)アミンとも言うようです。
最近話題のPFASの1つです。

 


5.トリフェニルチオホスフェートとそのtert-ブチル化フェニル誘導体の反応生成物
Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivatives
「2.O,O,O-トリフェニルホスホロチオエート」のフェニル基をtert-ブチル化したものです。

 


6.トリス(4-ノニルフェニル、分岐および直鎖)ホスファイト Tris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite
以下の化合物は分岐の異性体のうちの1例です。

 

 

 

 

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